2012年にイスラエルでサイバーリーズンを共同設立したLior Divは、間もなく、国境を越えて会社を海外へ移転する必要があることを認識しました。Divは次のように語ります。「単に会社を設立して営業するだけでなく、意味のある企業を作り上げていくには、拠点を海外のどこかに移す必要があります。テルアビブでは十分ではありません。」

イスラエルのサイバーセキュリティ企業のほとんどのCEOと同じく、Divも米国を約束の地と考えました。「サイバーセキュリティ市場の50%は米国内に存在します。数字の上で言っても米国は最大の市場なのです。」

当時、事業を米国へ移すことを検討していたハイテク企業のほとんどは、カリフォルニアのシリコンバレーに目を向けていました。しかし、それらの企業とは異なり、Divは、自国の多数のサイバーセキュリティ分野のスタートアップ企業と同じくボストンを選びました。この選択は、サイバーセキュリティ業界を知らない人々を驚かせたかもしれません。

ボストンのイスラエル総領事館によると、近年、CyberArk(2000年にボストンに移転)をはじめとしてTufinやMorphisec、Hexaditeなど、数十社に及ぶイスラエルのサイバーセキュリティ企業が本国を離れてマサチューセッツ州に拠点を移しているとのことです。ここに引き寄せられた主な要因は、地理的条件、地元の技術分野の人材、顧客との距離の3つです。

地理的条件

「ボストンとイスラエルは距離的に近いこと、そして時差が少ないことです。サイバーリーズンのように、テルアビブに研究開発センターを置くとなると、米国とイスラエルのチームが協力し合う時間が非常に重要になります」と、Divは語ります。実際、イスラエルと米国東海岸との時差は西海岸よりも少なく、飛行時間もかなり短いです。

技術分野の人材

ボストンはセキュリティ関連の人材が豊富で、これがイスラエルのサイバーセキュリティ企業がこの都市を拠点とすることを選択するもう1つの重要な要因です。この傾向は1982年のRSAの創設に始まります。同社は、EMCによって(その後はDellに)買収された後でさえ、 ボストン都市部を拠点とする部門として運営されており、セキュリティ業界の内外で数千人の地元の従業員を育成しました。さらに、ボストンは、ハーバード大学やウースター工 科大学、MITなど、多くの大学のサイバーセキュリティ研究と学術研究の拠点として有名です。毎年、これらの大学は数学の天才、技術エキスパートやエンジニアを輩出しています。ボストンはアカデミアの一大中心地であり、サイバーセキュリティのアナリストやソートリーダーシップの本拠地です。

顧客との距離

東海岸がサイバーセキュリティ企業にとって好ましいもう1つの理由は、ボストンとワシントンD.C.をつなぐ回廊地帯に創業当初からの大手顧客のほとんどが所在していることです。サイバーセキュリティ市場で最も需要の高い顧客は、金融サービス、ヘルスケア、製薬企業であり、多くは東海岸に本社を置いています。米国の主要なバイオテクノロジーおよびヘルスケア企業はボストンに拠点を置き、大手投資銀行は近くのニューヨーク市に本社を構えています。

こうした理由から、Carbon BlackやRapid7などの米国のサイバーセキュリティ企業もマサチューセッツ州に本社を置いています。カリフォルニアのシリコンバレーはこの20年間にメディアの注目を集めていますが、ボストンはサイバーセキュリティの革新の主要な拠点になっているのです。

サイバーリーズンのDivは語ります。「ボストンに本社を置く理由は、つまり、サイバーセキュリティ企業が最高の人材確保と市場に近い場所だからです。」

「次世代エンドポイント(EDR)のメリット」とは? Cybereasonの関連情報を公開中

CybereasonのEDR(Endpoint Detection and Response)プラットフォームが提供する7つのユニークな機能をご紹介するホワイトペーパーを公開しております。ぜひご活用ください。
https://www.cybereason.co.jp/product-documents/input/?post_id=1033

ホワイトペーパー:次世代エンドポイントのメリット