導入事例:東亜電気工業株式会社

脅威の可視化と一元管理を実現
XDRでモバイル、Google Workspaceを統合監視

70年以上にわたり、3万点を超える電気・電子部材の取扱実績を持つ技術商社。過去のインシデントと取引先からの要請を機に、Cybereason EDR・XDR・MTDを導入。端末・クラウド・モバイルを包括的に守る体制を構築しました。

東亜電気工業株式会社

東亜電気工業株式会社

概要
1947年6月17日設立 従業員数350名(※2025年5月現在)
「世界中のMonodzukuri(ものづくり)を実現する」という使命を掲げ、エレクトロニクスを軸とした事業を展開。国内外の製造拠点から、お客様のものづくりを支える技術商社。
対象エンドポイント数
約500台
導入製品・サービス
Cybereason EDR / Cybereason XDR / Cybereason MTD

取引先からの指摘と過去の教訓が、対策を後押し

情報システム部 塚越 氏

情報システム部

塚越 氏

東亜電気工業株式会社では、サイバー攻撃による情報漏えいリスクの高まりを受け、2021年にCybereason EDRを、2024年にはCybereason XDRを導入。情報システム部部長の塚越氏は「我々は商社として、お客様の情報が資産。自社の情報ではないからこそ、漏えいは絶対に避けなければならない」と語ります。過去にランサムウェア被害を受けた経験もあり、セキュリティの必要性を痛感していた同社では、EDRだけでなく、Google Workspaceを含むクラウド環境の保護も視野にCybereason XDRを導入。背景には、取引先からの「相関分析による対応状況の見える化」への要望もありました。「以前は市販のアンチウイルスソフトを使用しているだけでしたが、相関分析や多層防御が求められる中で、一元的に管理できるCybereason製品は大きな選定理由になりました」

インシデント対応の迅速化と負荷軽減を実感

導入前は「事が起きてからの対応」が中心で、感染範囲の特定や被害把握に多くの時間と労力を要していたといいます。Cybereason EDR・XDRの導入後は初動対応が大幅に迅速化し、「発見から遮断までは数分、感染が疑われる端末も即座に隔離・交換できる体制に変わった」と語る塚越氏。実際、数件のマルウェア検知アラートが上がった際も、大きな被害には至らず、短時間での対応が可能となりました。さらに、アラート通知を受けた社員が「不用意にメールを開かなくなった」という変化もあり、社内のセキュリティ意識も自然と高まったといいます。

セキュリティ体制の理解促進と人材育成の工夫

全社的なセキュリティ強化に向けて、月1回のeラーニングや年1〜2回のメール訓練も実施。内容を少しずつ高度化し、従業員のリテラシー向上を図っています。

一方で、情報システム部門の6名のうち、セキュリティを担当するのは実質3名。兼務体制ゆえに専門性を深めにくい現状もあり、24時間対応のCybereason MDR(SOC)を活用しながら、実運用とのバランスをとっています。

安心の日本語、24時間365日監視体制

Cybereason MTD導入で、スマートフォンの可視化と安心感を両立

社用スマートフォンにも自由度の高い運用方針を取る同社では、MTDの導入によって管理と自由のバランスを実現。「WIFIやOSバージョンの状態が見えることで、何かあっても即座に対応できる安心感がある」と塚越氏。

以前は見えなかった端末状況が、リアルタイムで可視化されるようになり、フリーWIFIの危険性にもいち早く気づける体制が整いました。

今後はApple IDの統一や、MDMとMTDの連携強化、さらにはVPNやファイアウォールの見直しを視野に入れたセキュリティの再構築を計画。2027年に向けた新基幹システムの立ち上げと並行し、IT部門としての守りの強化を進めていく構えです。

Reason Why

  • セキュリティ体制全体の可視化
  • 未知のマルウェアへの対応力
  • セキュリティ製品の一元管理
  • 従業員のセキュリティ意識の向上

Q&A

システムの導入にあたって、経営層をどう説得しましたか?

セキュリティをカテゴリーごとに分けて、必要な対策とコストを明確にして説明し、納得いただきました。

Cybereason XDRの導入後、運用面や組織の中で変化はありましたか?

以前は何か起きてから対応する、いわば“後追い型”の対応になりがちだったのですが、XDRによって“兆候の段階で止める”という予防的な対応が可能になりました。

Cybereason MTDに対する今後の期待を教えてください。

社員端末の可視化が進み安心感が増しました。今後はMDMとの連携強化も検討中です。

課題と導入の効果

  • Before感染後にしか気づけず、対応に膨大な時間
  • After数分で遮断・交換、初動対応が迅速化
  • BeforeEDRで端末の防御体制を構築
  • AfterXDRでクラウド環境も含めた包括的な可視化とログ分析を実現
  • Before社員のスマホ利用がブラックボックスに
  • AfterMTDでOSやWiFi接続状況まで見える化